【2025年版】WSLの入れ方を超わかりやすく解説!WindowsでLinuxを使う方法
schedule 2025年10月15日 update 2025年10月16日
WSL(Windows Subsystem for Linux)の入れ方を初心者向けに超分かり易く解説しようと思います!!
そして、WSL上のUbuntuでOpenLiteSpeedServer構築&WordPressの入れ方も解説しようと思いますので、是非そちらもご覧ください。
WSLとは?

WSL(Windows Subsystem for Linux)とは、Windows上でLinuxディストリビューション(Ubuntu、OpenSUSE、Kali、Debian、Arch Linux など)を動かすことができるシステムです。
たとえば普通なら、Linuxを使うには「仮想マシン」や「デュアルブート」でOSを切り替える必要がありますよね。
でもWSLを使えば、Windowsのアプリを使いながらLinuxコマンドを実行できるんです!
WSLの特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | Windows Subsystem for Linux |
| 提供元 | Microsoft |
| 対応OS | Windows 10(2004以降) / Windows 11 |
| 主な機能 | Linuxコマンド・ツールをWindows上で実行できる |
仮想マシンとの違い
| 比較項目 | 仮想マシン(例:VirtualBox) | WSL |
|---|---|---|
| 動作速度 | 少し重い | とても軽い |
| 起動時間 | 数十秒~数分 | 数秒で起動 |
| セットアップ | OSイメージなど必要 | コマンド1行でOK |
| リソース使用 | CPU・メモリを多く消費 | Windowsと共有で効率的 |
WSLを導入するとできること
- LinuxコマンドがWindows上で実行できる
- UbuntuやDebianなど複数の環境を使い分け可能
- Python、Node.js、Dockerなどの開発環境を構築
- Webサーバー(Nginx、LiteSpeed、Apache)を試せる
- サーバー構築・WordPress実験環境として使える
対応環境の確認
WSL(Windows Subsystem for Linux)を利用するためには、Windows 10 バージョン 2004 以降 (ビルド 19041 以降) または Windows 11である必要があります。
しかし、それ以前のバージョンは、手動でインストールが可能です。その方法は、マイクロソフト公式の以前のバージョンの WSL の手動インストール手順このページに載っています。今回は解説しません。
実際のインストール手順
①PowerShellを管理者権限で開く

タスクバーの「検索」から「PowerShell」と検索して、「管理者として実行する」をクリックします。
②WSLをインストールする

wsl --installこのコマンドを実行して、WSLをインストールしてください。
これにより、必要な機能が有効になります。

このように「要求された操作は終了しました。変更を有効にするには、システムの再起動する必要があります。」と表示されたら、それに従って再起動してください。
③WSL2にアップグレードする(任意)
要件:
- x64 システム
- Version: 1903 以降
- OS build: 18362 以上
- ARM64 システム
- Version: 2004 以降
- OS build: 19041 以上
この要件を満たしているパソコンは、WSL2にアップグレードすることをお勧めします。
WSL1との違い
| 特徴 | WSL 1 | WSL 2 |
|---|---|---|
| Windows と Linux の統合 | ✅ | ✅ |
| 高速ブート時間 | ✅ | ✅ |
| 従来の仮想マシンと比較して小さなリソースフットプリント | ✅ | ✅ |
| VMware と VirtualBox の現在のバージョンで実行する | ✅ | ❌ |
| マネージド VM | ❌ | ✅ |
| 完全な Linux カーネル | ❌ | ✅ |
| システム呼び出しの完全な互換性 | ❌ | ✅ |
| OS ファイル システム全体のパフォーマンス | ✅ | ❌ |
| systemd のサポート | ❌ | ✅ |
| IPv6 のサポート | ✅ | ✅ |
このように、Ubuntuなどでよく使う「systemd」などをWSL2では利用できる点など大きなメリットです。また、CPU使用率・メモリー使用率も抑えられてパソコンが多少軽くなり、作業がしやすくなります。
方法
PowerShellに次のコマンドを実行することで、有効化できます。
wsl --set-default-version 2
また、タスクバーから「windowsの機能」と検索して「Windowsの機能の有効化または無効化」を開いてください。
そして、「Hyper-V」と「Linux用Windowsサブシステム」にチェックをして「OK」を押して、再起動してください。
BIOS/UEFI設定での仮想化支援機能(VT-xやAMD-Vなど)の有効化が必要
加えて、BIOSの設定も変更する必要があります。お使いのパソコンを一旦シャットダウンして、電源ボタンを入れ、BIOSに入ります(DellはF12、ASUSはF2など、メーカーによって異なります。また、基本的にはF2・F11・F12・Deleteのどれかで入れるので、これらをすべて連打していたら大抵入れます)。
BIOSに入れたら、仮想化支援機能(VT-xやAMD-Vなど)の設定を探して有効化して、保存し終了してください。
これでWSL2の設定は完了です。
ディストリビューション追加

WSLを使うには「ディストリビューション」を追加する必要があります。よって、次のコマンドを入力して、インストールできる有効なディストリビューション一覧を表示して、そこから使いたいものを選んでインストールしてください。
wsl --list --online↓使いたいバージョンのインストールコマンド↓
wsl --install VersionWSLの初回セットアップ
ユーザー設定

インストールが完了すると、勝手にWSLが起動して、「Please create a default (略) Enter new UNIX username」と出てくると思うので、お好きな名前を入力してください。ただし、Windowsのユーザー名にしなくてもよいです。
入力したら、今度はパスワード入力を求められるので入力してください(確認あり)
これで完了です
ソフトウェアのパッケージリストの更新

ソフトウェアのパッケージリストの更新をします。これは、常に最新にしておくことをお勧めします。
次のコマンドで更新できます。
sudo apt update && sudo apt upgrade途中で「Yes/No」を聞かれると思うので、Yと入力してください。
これで完了です。
まとめ:WSLでWindowsがもっと便利に!
今回は、WindowsでLinuxを使うことができる「WSL(Windows Subsystem for Linux)」の入れ方を紹介しました。
これで、仮想マシンを使わなくてもLinuxコマンドを実行できるようになりましたね!
WSLは「軽くて速くて簡単」にLinux環境を作れるのが魅力です。
開発環境の構築や、サーバーの練習、プログラミング学習にもピッタリです✨
次の記事では、WSLを使ってLiteSpeed Serverを構築し、WordPressを動かす方法を解説します。
→ UbuntuでLiteSpeed + WordPress構築手順はこちら
この記事を書いた人
このサイトの管理人のpkkiです。マインクラフトサーバーやWebサーバー等を運用しています。パソコン歴は8年程度で、サーバー運用歴は5年程度です。何かあればいつでもお問い合わせください。早ければ当日返信します。
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