pkkiblog 暇なときに投稿しています
サーバー パソコン デザイン・グラフィック レビュー

【初心者向け】LibreSpeedを使ってローカル環境にスピードテストを構築する方法

schedule 2025年10月31日  update 2025年10月31日        
【初心者向け】LibreSpeedを使ってローカル環境にスピードテストを構築する方法
サムネイル

皆さんこんにちは、pkkiです!

ところで、皆さんは「家のWi-Fiの本当の速度を測りたいけど、契約しているネット回線がボトルネックになっちゃう!」と思ったことはありませんか?

そこで、今回は初心者向けに、LibreSpeedを使ってローカル環境にスピードテストを構築する方法を紹介したいと思います!

また、今回使用するOSはWindowsとUbuntuなので、大半の超マニアックではない人以外はこの記事を読めば構築できます!

最近俺も最新のWi-Fiルーター買ったんだけど、ネット回線が弱くて本当の実力が分からなかったところだったんだ!

いい所に来てくれました、Aさん!
今回は誰でもできるように解説していくので、是非最後まで見ていってくださいね!

ちなみに、LibreSpeedを構築するパソコンについては、LANケーブルで繋ぐ事を強く推奨します。

確かに、スピードテストするパソコンとWi-Fiルーターの間で遅くなってしまったら、遅くなってしまうもんね!

そうなんです!という事で、早速紹介していきましょ!

LibreSpeedとは

LibreSpeed github
https://github.com/librespeed/speedtest

初めに、LibreSpeedとは、オープンソースでHTML+JS+PHPだけで動作する非常に軽いサーバーに自分で設置できる速度テストツールです。

LibreSpeed ローカル環境で測定した結果
ローカル環境で測定した結果

このように、LibreSpeedを入れたパソコンに接続してネット速度テストをすることができます。

SpeedTestや、Fast.com等をローカル環境でできるようにした感じですね!

サーバー(パソコン)要件

そして、サーバー(パソコン)要件は以下の通りです。

  • Apache2を搭載した適度に高速なWebサーバー(NginxやIIS等)
  • PHP 5.4以降
  • どちらでも:テスト結果を保存するための MariaDB または MySQL データベース
  • 高速なインターネット接続(1Gbps以上出るLANケーブルとかで良い)

よって、一般的なWebサーバーが動けば問題ないです。

今回構築する環境

LibreSpeed構築にあたる環境のイメージ

そして、今回実際に構築してみる環境はこの図のようになります。

今回構築する環境
  • OS:Windows(XAMPP)、Ubuntu24.0 LTS(WSL)
  • Webサーバー:Apache

初めに、Wi-FiとLANケーブルを繋いだパソコンにLibreSpeedを入れます。

そして、スマホ等をWi-Fiに接続してからパソコンに接続し、スピードテストを実施する。

また、OSはUbuntu24.04 LTS(WSL)とWIndows(XAMPP)を使用したいと思います。

加えて、WebサーバーはApacheを使用したいと思います。

パソコンとWi-Fiとスマホさえ持っていれば、誰でもできますね!

では早速、やっていきましょう

Windowsで構築する方法

XAMPP(Webサーバー)インストール

最初に、XAMPPのインストール方法については、上の記事で紹介していますのでそちらをご覧ください。

LibreSpeedダウンロード

LibreSpeed Github 最新バージョン
https://github.com/librespeed/speedtest/releases

次に、LibreSpeedをダウンロードしていきます。

最初に、上のリンクを開いて、一番上の(Latest(最新))のバージョンの「Assets」にある「Source code(zip)」をクリックしてダウンロードしてください。

そして、適当な場所にそのZIPファイルを解凍してください。
※今回の場合はC:\LibreSpeed\とします

XAMPP Apache httpd.conf

次に、XAMPPで「Apache」の「Config」をクリックし、「httpd.conf」を開いてください。

Apache document root

開いたら、「Ctrl」+「F」で検索を開いて「documentRoot」を探してください。

DocumentRoot "ZIPファイルを解凍したフォルダのパス"
例:DocumentRoot "C:/LibreSpeed/"
※アクセスしたときにどこから送信するか
<Directory "ZIPファイルを解凍したフォルダのパス">
例: <Directory "C:/LibreSpeed/">
※ディレクトリのアクセス権限

そして、このように書き換えて保存してください。

XAMPP Apache正常時

そして、このように「Start」をクリックして、Apacheが起動したら成功です。

また、実際にhttp://localhostにアクセスしてみると、上の画像のようになると思います。

このように、普通ではあまり見ることができない速度が出ていれば大丈夫です。

ローカルとはいえ、16Gbps出るのは凄いですね(笑)

私も初めて試したときは驚きましたΣ(゜ω゜)ビクゥ

他の端末から開いてみる

パソコンのIPアドレスを調べる

最初に、ほかの端末で開くためにはパソコンのIPアドレスを知る必要があります。

IPアドレスは、住所みたいなものです

なので、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行してください。

ipconfig
windows cmd ipconfig

このコマンドを実行すると上の画像のように出力されると思います。

そして、「IPv4アドレス」と書かれている右側の「000.000.000.00」がIPアドレスです。

実際に開いてみる

LibreSpeedほかの端末での結果

実際に、先ほど調べたIPアドレスをブラウザのアドレスバーに入力して、このように開いたら成功です。

Ubuntuで構築する方法

ソフトウェアのパッケージリストの更新

ソフトウェアのパッケージリストの更新(sudo apt update)

初めに、ソフトウェアのパッケージリストの更新をしておきましょう。

次のコマンドで更新できます。

sudo apt update && sudo apt upgrade

そして、途中で「Yes/No」を聞かれると思うので、Yと入力してください。

「ソフトウェアのパッケージリストの更新」とは
コンピューターシステムにインストール可能、または既にインストールされているソフトウェアの一覧の更新をすることです。
何かを入れるときは、このコマンドを実行して最新状態にしておきましょう!

LibreSpeedのダウンロード

sudo git clone https://github.com/librespeed/speedtest.git
sudo git clone https://github.com/librespeed/speedtest.git

次に、LibreSpeedをダウンロードするので、上のコマンドを入力してダウンロードしてください。

Apache2とphp等のインストール

sudo apt install apache2 php php-mbstring php-json

そして、LibreSpeedを動かす為にはWebサーバーも必要なので、Apache2とphp等をインストールします。

sudo apt install apache2 php php-mbstring php-json

上のコマンドを入力してインストールしましょう。また、途中で出てくる[Y/n]はYと入力してください。

LibreSpeedの権限と配置の変更

sudo mv speedtest /var/www/html/
sudo chown -R www-data:www-data /var/www/html/speedtest
sudo mv speedtest /var/www/html/
sudo chown -R www-data:www-data /var/www/html/speedtest

次に、Apatch2のドキュメントルートにLibreSpeedを移動して、アクセスできるように権限を変更する必要があるので、上のコマンドを実行してください。

よって、http://ipアドレス/speedtest/で開くようになりました。

他の端末から開いてみる

IPアドレスを確認する

最初に、ほかの端末で開くためにはパソコンのIPアドレスを知る必要があります。

IPアドレスは、住所みたいなものです

Ubuntu ip a
ip a 

このコマンドを実行すると上の画像のように出力されると思います。

そして、「IPv4アドレス」と書かれている右側の「000.000.000.00」がIPアドレスです。

実際に開いてみる

LibreSpeed WSL ローカルで測定

次に、別の端末からブラウザを開き、アドレスバーに「IPアドレス/speedtest/」と入力して開いてください。そして、このように開ければ成功です。

まとめ

今回は、LibreSpeedを使ってローカル環境にスピードテストを構築する方法を紹介しました!

  • インターネット回線のボトルネックに左右されず、Wi-FiやLANの本当の速度が測れる
  • SpeedtestやFast.comのようなツールを自宅内だけで使える
  • Windows(XAMPP)でも、Ubuntu(Apache)でも構築可能
  • 必要なのはパソコン・Wi-Fi・LANケーブルだけ!

実際に構築してみると分かりますが、ローカル環境で測定すると数Gbps〜十数Gbpsという、とんでもない速度が出ることがあります。
普段のネット回線より何倍も速いので、初めて見ると驚きますよね(笑)

また、Wi-Fiルーターを買い替えたとき、LANケーブルを替えたとき、家の中のネットワークが遅いと感じたときなど、
LibreSpeedがあると「本当に遅いのはどこか?」を自分でチェックできるようになります。


今回できるようになったこと

できること内容
ローカル環境で速度測定インターネットを経由しない純粋なLAN速度が測れる
スマホ・PCなど複数端末からアクセス家族のスマホやPCの速度もチェック可能
Windows / Ubuntu 両対応XAMPPでもApacheでも動かせる

最後に

「回線速度が遅いのはWi-Fiのせいなのか?回線のせいなのか?」
これを自分で確かめられるのはめちゃくちゃ便利です。

そして、LibreSpeedはとても軽く、設定も簡単なので、
ネットワークに詳しくない人でも気軽に試せます。

なので、ぜひ皆さんも自分の家のWi-FiやLANの実力を測ってみてくださいね!

もしも、うまく動かなかったり、他の機能(ログ保存 / HTTPS化 / 外部公開)が気になる人は、
コメントなどいただければ解説します。

最後までご覧いただき有難うございました!
是非ご指摘や感想などあればコメントをしてくれると幸いです!

この記事は役に立ちましたか?

この記事を書いた人

コメントはこちらからどうぞ

コメントはこちらで承認の作業を行うまでは表示されません。ご了承ください。