【初心者向け】Cloudflare Tunnelで自宅サーバーを公開する方法!
schedule 2025年10月30日 update 2025年11月6日
皆さんこんにちは!しがないサーバーをしている運用pkkiです!
皆さんは、「家のネット回線ではポート開放できないから、サーバーを公開できないな~」など思ったことはありませんか?
そこで、今回は初心者向けにCloudflare Tunnelで簡単に自宅サーバーを公開する方法を解説します!
また、ポート開放をするとセキュリティ上のリスクがあります。
しかし、Cloudflare Tunnelを使用すれば、そのような心配は必要ありません!
よって、ポート開放できる環境でも使うことをお勧めします。
確かに、ポート開放だけで公開したらサーバーのIPアドレス丸見えでDDOS攻撃食らったら、家のネットそのものが潰れる可能性もあるもんね!
そうなんですよ、Cloudflare Tunnelを使えば自宅のポートを開けずにサーバーを公開でき、攻撃から守るためのプロキシ機能も利用できます。
もちろん、無料プランでは高度な攻撃を完全に防ぐことはできませんが、ポート開放だけで公開するよりは安全です!
なるほど、ポート解放不可、IPを絶対にばらしたくない、家のネットのセキュリティを弱めたくない場合はCloudflare Tunnelを使った方が良いのですね!
そうですね、速度も大差ないので、私はCloudflare Tunnelをお勧めします。
Cloudflare Tunnelとは

Cloudflare Tunnelとは、自宅や社内のサーバーのポート開放を必要とせず、安全にCloudflare経由でサーバーを公開できるサービスです。
また、ポート開放をする代わりにサーバー内にCloudflaredの軽量デーモンを使用し接続を確立します。
これにより、サーバーはCloudflareを経由でのみアクセス可能となり、Cloudflareを迂回する攻撃の脆弱性を回避することができます。
また、主にUNIX系OSで使われる言葉で、メインメモリ上に常駐し、特定の機能を提供するプログラムのことでもあります。
そして、Windowsでは同じ役割を持つプログラムを「サービス」と呼び、
例えばWindows DefenderやWindows Updateなどは、常にバックグラウンドで動いています。
Cloudflare Tunnelでできること
Minecraft Serverの公開

実は、JAVA版のMinecraft ServerをCloudflare Tunnelを使って公開することができます。
ただし、Minecraftは通常CloudflareのHTTPプロキシを通らないため、
クライアント側に少しだけ接続設定が必要になります。
また、この方法は上の記事で解説しています!
SSHでリモート環境に接続

そして、Cloudflare Tunnelを使えば、自宅のサーバーにSSHで安全に接続することも可能です。
公開鍵方式や認証設定もCloudflare側で管理できるため、
- ポート開放なし
- IP漏洩なし
- 認証付きで高セキュリティ
という状態で外部からリモートログインできます。
ネットワーク経由で他のコンピューターに暗号化接続し、遠隔操作する為の仕組みです。
また、暗号化しない仕組みは「telnet」と言います。
リモートデスクトップの利用

また、Cloudflare Tunnelは、RDPやVNCなどのリモートデスクトップ接続にも対応しています。
家のWindowsパソコンを外出先から操作したい場合でも、
- 3389番ポートを外部に開ける必要なし
- IPも公開されない
- Cloudflare経由で暗号化される
といったメリットがあります。
このように、Cloudflare Tunnelを使った応用が沢山あります!
本当にこれが無料なのは信じがたいですね
Cloudflare アカウントの準備
初めに、当然Cloudflareのアカウントを作成する必要があります。ですので、今から画像を使って分かりやすく解説したいと思います。
アカウント作成手順

最初に、上のリンクを開いてください。
そして、メールアドレスと使いたいパスワードを入力してください。
次に、「私がボットではないことを確認します。」のチェックボタンを押してください。
最後に、「Sign up」をクリックしてください。

そうすると、このようにメールが送られるので、「Verify your email」をクリックしてください。
これで、アカウント作成終了です。
ドメイン登録とネームサーバー設定
ドメイン登録

アカウント作成が完了すると、このような画面に映ると思います。
最初に、「Enter an existing domain」から設定したいドメインを入力してください。
ドメインが無ければ、「register a new domain」から取得することもできます!
私の場合は、XServerドメインで取得しました!
そして、ドメインの入力が完了したら「Continue」、をクリックしてください。
ここからは、私はすでにドメインの設定をしてしまっているため、手順に従って進んでください。
ネームサーバー設定

そして、Cloudflareでドメインを使うにはネームサーバーの設定をする必要があります。
この上の画像がその例です。
ネームサーバー1:ROXY.NS.CLOUDFLARE.COM
ネームサーバー2:MAXIM.NS.CLOUDFLARE.COM契約しているドメインの設定ページにて、このように設定してください。
これで準備完了です!早速Cloudflare Tunnelの設定をしていきましょう!
Cloudflare Tunnelの設定
Zero Trust の初期設定
初めに、Cloudflare TunnelはZero Trustを使う必要があります。ですので、上のリンクを開いて①「Zero Trust」をクリックしてください。

次に、このような画面になりますので、適当なチーム名を決めて入力してください。そしたら、「Next」をクリックしてください。

そして、このようにプランを選択する画面に映ります。
無料で十分なので、それを選択してください。

このように確認画面に映るので、確認したら「Proceed to payment」をクリックしてください。

そして、無料なのですがこのように支払方法を設定しないといけません。
ですので、「Add payment method」をクリックして、支払方法を設定してください。

支払方法は、VISA・MasterCard等やPayPalに対応しています。
そして、「Address Line 1」には「例:1-7-1 Nagatacho, Chiyoda-ku, Tokyo(東京都千代田区永田町1丁目7−1)」のように入力してください。
また、①にはお住いの国を選択して②は個人でやっているのならば「Personal」にしてください。

次に、追加出来たら「Purchase」を押して0円を払ってください。これで完了です。
トンネルの作成&インストール&設定

初めに、「NetWorks」→「Tunnels」から「Create a tunnel」をクリックしてください。

それから、「Select CloudFlared」を選択してください。
トンネルの名前を設定

そして、「Tunnel name」から名前をテキトウな名前を設定して「Save tunnel」をクリックしてください。
サーバーにCloudFlareTunnelをインストール

次に、「Choose your environment」からOSとアーキテクチャーを選択します。よって、Webサーバー系は大体の人がUbuntuやDevianなので「Debian」を選択してください。ただし、Dockerを使いたい人はDockerでも良いです。そしたら、「Choose an architecture」からお使いのサーバーに適している物を選択ください。大半の方が64bitだと思います。
それから、③のコマンドをコピーして実行してください。また、それが終わったら④もコピーして実行してください。
アプリケーションルートの設定

次に、「Published application routes」を設定します。ネットに公開したいホストネームを入力してください。そして、「Type」を「HTTPまたはHTTPS」にして「URL」を「ローカル内で公開したいURL」にしてください。そしたら、「save」を押して保存してください。
例えば、Minecraft Dynmap(localhost:8080)で開けるならば、URLをlocalhost:8080にしてください。
これでトンネル作成&インストール&設定完了です
アクセス制限方法
ポリシー設定

初めに、アクセス制限をするポリシーを作成します。
①「Access」から②「Policies」をクリックし、③「Add a policy」をクリックしてください。

そして、①「Policy name」に好きな名前を入力してください。
次に、②「Action」を「Allow」にし、③「Session duration」を「Same as application session timeout」にしてください。
また、画像の一番左下にある「Add include」をクリックしてください。
それから、④「Selector」を「Emails」にし、⑤「Value」に許可したいEmailアドレスを入力してください。
これで右下にある「Save」をクリックして、保存してください。
認証設定

そして、何で認証するかの設定を行います。
最初に、①「Settings」から②「Authentication」をクリックしてください。

次に、①「Add new」をクリックしてください。

そして、①「One-time PIN」をクリックして選択したら完了です。
アプリケーションを追加する

次に、どのサイトで制限するのかを設定します。
最初に、①「Access」から②「Applications」から③「Self-hosted」にある「Select」をクリックしてください。

そして、①「Application name」に適当な名前を入力し、②「Session Duration」を「24 hours」にします。
また、③「Add public hostname」をクリックして、④「subdomain」にサブドメイン、⑤「Domain」に制限したいドメインを入力してください。

次に、「Access policies」にある①「Select existing policies」から作成したポリシー②を選択し、③「Confirm」をクリックしてください。

加えて、①「Accept all available identity providers」のチェックを外して、②「Instant Auth」にチェックを入れたら完了です。
上の設定は、ログイン方法が1つしかない時に、ログイン方法の選択を飛ばす設定です。複数設定した場合は、①をチェックした状態にしてください。
最後に、「Save」をクリックしたら完了です。
アクセス方法

実際にアクセスしてみます。
最初に、設定したアドレスを開いてみてください。そうすると、このように表示されると思います。
それから、「email」に許可したメールアドレスを入力し、「Send me a code」をクリックします。


このように、コードが送られるので「Enter code」にそのコードを入力して、「Sign in」をクリックすればアクセスできます。
ちなみに、ポリシーで設定した以外のメールアドレスを入力すると、コードは送信されません。
こんな簡単にアクセス制限できるなんて、、凄いですね!
私もこれを知ったときは驚きました!
また、Googleアカウントでログインする方法も追加できるので、追加するときに説明が書いてあるので、翻訳して手順道理にやれば、可能です。
また、その方法は上の記事で紹介しました!
色々な方法でログインすることができるのもいいですね!
ユーザー名とパスワードでログインするBASIC認証で前までやっていたので、これからはこれを利用していきたいと思います(笑)
まとめ
今回の記事では、自宅サーバーを安全に外部公開する方法として、Cloudflare Tunnelの使い方を解説しました。ポイントを整理すると以下の通りです。
1. Cloudflare Tunnelとは
- ポート開放不要で自宅や社内のサーバーを公開できるサービス
- サーバー内に動く軽量デーモン(Cloudflared)がCloudflareと接続
- Cloudflare経由でしかアクセスできないため、直接攻撃を受けにくい
2. Cloudflare Tunnelでできること
- Minecraft Serverの公開
- クライアント側で少し設定が必要
- SSHでの安全なリモート接続
- ポート開放不要、IP漏洩なし、認証付き
- RDP・VNCでのリモートデスクトップ
- 3389番ポートを外に開けなくても操作可能
- Cloudflare経由で暗号化される
3. Zero Trust & アカウント準備
- Cloudflare Tunnelを使うにはZero Trustアカウントが必要
- 無料プランでも十分利用可能
- 支払い情報は無料でも登録必須
4. トンネルの作成・インストール・設定
- 「Tunnels」→「Create a tunnel」で新規作成
- Cloudflaredをサーバーにインストール
- 公開したいアプリケーションのルートURLを設定
- これで自宅サーバーが安全に公開可能
5. アクセス制限(ポリシー設定)
- 「Access」→「Policies」でポリシー作成
- 許可したメールアドレスのみアクセス可能
- 認証方法は「One-time PIN」などを設定可能
- 「Instant Auth」でログイン方法の選択を省略可能
- BASIC認証より安全で便利
6. アクセス方法
- 設定したサブドメインにアクセス
- 許可されたメールアドレスでコードを受け取りログイン
- ポリシー外のメールアドレスではログイン不可
💡 ポイントまとめ
- ポート開放なしで安全にサーバー公開
- IPアドレスが漏れないのでDDoSリスクを回避
- 複数の認証方法を選べるので柔軟にアクセス制御可能
- 無料で使える上、セキュリティも高い
実際に、このブログもCloudflare Tunnelを利用して自宅サーバーを公開しています!
無料でここまでできるサービスはCloudflareぐらいだと思います。
是非皆さんも使ってみてくださいね!
最後までご覧いただき有難うございました!
是非ご指摘や感想などあればコメントをしてくれると幸いです!
こちらも是非ご覧ください!
この記事を書いた人
このサイトの管理人のpkkiです。マインクラフトサーバーやWebサーバー等を運用しています。パソコン歴は8年程度で、サーバー運用歴は5年程度です。何かあればいつでもお問い合わせください。早ければ当日返信します。
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