家中の広告をブロック!AdGuard Homeの導入と使い方【初心者向け】
schedule 2025年11月2日 update 2025年11月2日
皆さんこんにちは!pkkiです
皆さんは、「広告多すぎて、どうにかしてブロックしたいな~」等思ったことはありませんか?
今回は、家中の広告をAdGuard Homeを導入してブロックする方法を初心者向けに解説します!
そして、AdGuard Homeを常に稼働できる要らないパソコン等に導入することで、家中のWi-Fiに接続されているスマホ・ゲーム機等のデバイスのある程度の広告をブロックすることができます!!
また、広告が無くなる分通信速度が速くなり、快適なネットサーフィンもすることができます!
それはいいですね!最近広告多くて消したいな~と思っていたところだよ!
このAdGuard Homeを要らないパソコンに導入すれば、それがDNSサーバーとなり、簡単に広告をブロックすることができますよ!
また、子供が居るご家庭はサイトをブロックする機能があるので、便利ですね!
しかし、子供が賢い場合は簡単に突破されてしまいます(;^_^A
では、解説していきましょう!
目次
AdGuard Homeとは?
AdGuard Homeとは、ネットワーク全体で広告とトラッキングをブロックすることができるソフトウェアです。
ブラウザの拡張機能との違い
| 比較項目 | ブラウザ拡張(AdGuard拡張機能・uBlockなど) | AdGuard Home |
|---|---|---|
| 適用範囲 | そのブラウザだけ | 家のネットに繋ぐ機器すべて |
| 対応端末 | PC・スマホのブラウザのみ | スマホ / PC / タブレット / TV / ゲーム機など全部 |
| アプリ内広告 | 基本ブロックできない | ブロックできることも多い |
| インストール個数 | 端末ごと、ブラウザごと必要 | 1台だけでOK(DNSサーバー) |
| 子ども端末の制限 | 各端末ごとに設定が必要 | ルーターで一括制御できる |
| ネットワーク全体の可視化 | ほぼ不可 | どの機器が何を通信しているか見える |
また、AdGuard Homeとブラウザの拡張機能との違いはこのようになっています。
お子さんがいるご家庭には最適ですね!
仕組み

そして、基本的に仕組みはこの図のようになっています。
最初に、スマホがAdGuardHomeにドメイン(例:pkkis.com)を送信して、フィルターに引っかからないかチェックしてから、外部のDNSサーバーからその情報を取得し、デバイスにIPアドレスを返す仕組みになっています。
かみ砕いて言うと、インターネット上のデバイスには IPアドレス という数字の羅列(例: 142.250.199.110)が割り当てられていて、これが「住所」のような役割を果たします。
一方、私たちが普段使うのは google.com のような覚えやすい ドメイン名 です。
DNS は、この ドメイン名 と IPアドレス を結びつける「電話帳」のような仕組みです。
思ったより単純な仕組みなんですね!
そうなんですよ!
そして、この仕組みは、今の学校や職場などに多く見られますね。
結構身近なところでも使われているのですね!
しかし、AdGuard Homeとは別のものだとは思います。
では早速、AdGuard Homeをインストールしていきましょう!
インストール手順
Windows
ダウンロード

初めに、上のリンクを開いて①「windows」の「64-bit」か「32-bit」のいづれかを選択してダウンロードしてください。
ちなみに、32bitか64bitかは、「設定」→「システム」→「バージョン情報」→「システムの種類」から確認できますよ!
解凍

そして、このようにしてAdGuard Homeを入れたいフォルダを作成して、そこにZIPの中身をすべて選択してドラック&ドロップして解凍します。
起動

次に、「AdGuardHome.exe」を右クリックして②「管理者として実行」をクリックして起動します。
※私の場合は管理者として実行しないと、データが書き込めない等のエラーが発生しました。

起動して、このようになったら起動成功です。
※このウィンドウは絶対に閉じないでください。閉じるとサーバーが停止します。
これを常に動かし続けないといけないので、要らないパソコンが必要です。
Linux/Ubuntu等
次に、Linux/Ubuntu等でインストールしていきます。これについては上を参考にしています。
curl -s -S -L https://raw.githubusercontent.com/AdguardTeam/AdGuardHome/master/scripts/install.sh | sh -s -- -vwget --no-verbose -O - https://raw.githubusercontent.com/AdguardTeam/AdGuardHome/master/scripts/install.sh | sh -s -- -vfetch -o - https://raw.githubusercontent.com/AdguardTeam/AdGuardHome/master/scripts/install.sh | sh -s -- -v最初に、上のコマンドのいづれかを実行します。
今回は、私はcurlの方を実行しました。

そして、実行するとパスワードを要求されるので入力しましょう。

最終的に、このようになったらインストール&起動成功です。
デーモン化

そして、再起動したときなどに手間なので、デーモン化をしていきます。
sudo /opt/AdGuardHome/ -s installデーモン化は上のコマンドから可能です。
sudo systemctl deamon-reloadそして、適応するために上のコマンドからデーモンを再読み込みします。
sudo systemctl enable AdGuardHomeまた、上のコマンドから再起動したときにも自動で起動するように有効化します。

sudo systemctl status AdGuardHome最後に、このコマンドを実行して上の画像のように「active」となっていれば完了です。
セットアップ
最初に、AdGuard Homeを使うためにはセットアップしないといけないので、Windowsでは「localhost:3000」で開けて、Linux系でインストールした人は外部から「サーバーのIP:3000」で開いてください。

そして、開くとこのようにスペイン語になっているので①から言語を変更してください。
その次に、②「Comenzar」をクリックしてください。

続いて、このような画面になるので何も触らず「次へ」をクリックしてください。
今回エラーが発生して、インターフェイスを変更しています。
もしそのようなことが起き場合は、ルーターにつながっているインターフェイスを選択してください。

また、このように「ユーザー名」と「パスワード」を聞かれるので、普段使っているユーザー名・パスワードを入力してください。
そして、「次へ」をクリックします。

最後に、このように出てきたら成功です。
Windowsでは「localhost」で開けて、Linux系でインストールした人は外部から「http://サーバーのIP」で設定画面が開けます!
設定
DNS設定(絶対)

最初に、絶対にやっていた方が良いDNS設定をします。
初めに、①「フィルタ」から②「DNS設定」をクリックします。

そして、アップストリームDNSサーバーの①の欄を以下のように設定してください。
1.1.1.1
1.0.0.1
8.8.8.8
8.8.4.4
https://dns10.quad9.net/dns-queryこの上4つのDNSはそれぞれCloudFlareとGoogleのDNSで、よくインターネットを早くする方法で紹介されていたりするDNSです。
最後に、②「並列リクエスト」に変更してください(おススメ)。
DNSブロックリスト

ここでは、DNSをブロックするリストを設定できます。
そして、ここが広告をブロックする上で一番重要となっています。
最初に、①「フィルター」から②「DNSブロックリスト」をクリックして、③「AdAway Default Blocklist」を有効にします。
別に、上のリストだけでも良いのですが、AdAway Default Blocklistも有効にしておくのがおすすめです!
また、別のブロックリストを追加したければ、「ブロックリストに追加する」をクリックすれば追加できます!
そして、フィルターリストは「なんJ AdGuard部」で詳しく説明されているので、是非そちらもご覧ください。
ブロックするサービス

ここで、家族が見てほしくないサービスを設定できます。
最初に、①「フィルター」から②「ブロックするサービス」をクリックします。
そして、ブロックしたいサービスを有効にすればブロックできます。
家中の機器に適応する方法

次に、家中の機器に適応する方法を解説するのですが、家によって使っているルータが異なるので今回はその一つとして「tp-link」のルータを解説します。
最初に、「http://tplinkwifi.net」または「http://tplinkwifi.local」のいづれかをクリックしてWi-Fi管理画面を開きます。
そして、ログインしてください。
そしたら、「インターネット」から「DHCP サーバー」をクリックして、「DHCP サーバー」を「自動」から「ON」に変更してください。
次に、「プライマリ DNS」と「セカンダリ DNS」をAdGuard HomeのサーバーのIPアドレスにしてください。
そうすると、CMD(コマンドプロンプト)が開くので「ipconfig」と入力してください。
そして、何処かに「IPv4 アドレス .」があるので、それがIPアドレスです。
inetから始まる192.168.100.5のような数字の羅列があれば、それがIPアドレスです。
まとめ:AdGuard Homeは「家中の広告」をまとめてブロックできる最強の無料ツール
この記事では、家庭内の広告を一括でブロックできる「AdGuard Home」の導入手順や設定方法を解説しました。
ブラウザの拡張機能とは違い、AdGuard Homeはネットワーク全体を守るDNSサーバーとして動作するため、次のようなメリットがあります。
- 家中のデバイスが対象(PC / スマホ / タブレット / TV / ゲーム機 / IoT家電)
- アプリ内広告にも効果がある場合が多い
- 端末ごとに拡張機能を入れる必要がない
- 家族の端末をまとめて管理できる
- 通信量が減って体感速度が速くなる
- 完全無料、広告なし、オープンソースで安心
導入方法もそこまで難しくなく、低スペックでも動くので、古いノートPCやRaspberry Pi、使っていないサーバー機が1台あれば動作します。
電気代はほぼ誤差で、維持コストゼロに近いのも大きなポイントです。
導入後にやっておきたい設定(おすすめ)
- アップストリームDNSに Cloudflare・Google・Quad9 を登録
AdGuard DNS filterを有効化AdAway Default Blocklistを追加- 不要な広告ドメインや追跡ドメインを手動でブロック
これらを設定することで、広告除去率が大幅に上がり、誤検知も減るため、さらに快適になります。
セキュリティ面でもメリットあり
AdGuard Homeは広告だけでなく、
- フィッシングサイト
- 詐欺サイト
- マルウェア配布ドメイン
などの危険な通信もDNSレベルで遮断できます。
ブラウザだけでは防げない領域も守れるため、子どもや家族が使うネット環境の安全性を高めたい家庭にもおすすめです。
注意点と対策
もちろんデメリットも存在します。
| 注意点 | 対策 |
|---|---|
| 稀に正規のサイトがブロックされる | 管理画面で除外設定を追加 |
| 広告判定は100%ではない | フィルタリストの追加・更新で改善 |
| 公衆Wi-Fiでは使えない | 外出先でも使いたい場合はVPN / DoH(暗号化)設定 |
これらは設定や運用で十分カバーできます。
こんな人に特におすすめ
- パソコンに詳しくない家族にも広告ブロックを適用したい
- スマホアプリの広告がうっとうしい
- TVやゲーム機の広告も消したい
- 子どものネット利用を安全にしたい
- Raspberry Piや余っているPCを有効活用したい
- 完全無料で快適なネット環境を作りたい
1度設定すれば、あとはほぼ放置で運用できます。
最後に
AdGuard Homeは、「家庭内ネットワークをまるごとアップグレードできる無料ツール」と言っても過言ではありません。
- 広告が消える
- 通信量が減る
- ネットが軽くなる
- セキュリティも上がる
- 子どもにも安全
- お金はかからない
試して損する要素がないレベルなので、興味がある方はぜひ導入してみてください。
最後までご覧いただき有難うございました!
是非、ご指摘やご質問等がございましたら、是非コメントしてくれると嬉しいです!
この記事を書いた人
このサイトの管理人のpkkiです。マインクラフトサーバーやWebサーバー等を運用しています。パソコン歴は8年程度で、サーバー運用歴は5年程度です。何かあればいつでもお問い合わせください。早ければ当日返信します。
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