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Windows CMDのコマンド一覧まとめてみた

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Windows CMDのコマンド一覧まとめてみた サムネイル

CMD(コマンドプロンプト)のコマンドを早く思い出したい!と思ったことありませんか?

今回は、コマンドプロンプトでコマンドを早く思い出したい人用に「Windows CMD コマンド一覧」というものを作成してみました。ですので、是非ご活用ください!

コマンドプロンプトのIPアドレスの確認方法をド忘れしていて困っていたところです!

今回の一覧を見て探してみましょう!

Contents
  1. Windows CMD コマンド早見表
  2. 基本操作
  3. ネットワーク関連
  4. システム情報・プロセス管理コマンド
  5. ディスク操作・トラブルシューティング系
  6. 便利・その他
  7. バッチファイル専用・補助

目次

Windows CMD コマンド早見表

1. 基本操作

コマンド概要よく使うオプション使用例
DIRディレクトリ一覧表示/P, /W, /A, /O, /S, /B, /L, /N, /X, /Cdir /w
dir /s /b *.txt
CD / CHDIRディレクトリ移動/Dcd C:\Users
cd /d D:\Work
MKDIR / MDディレクトリ作成なしmkdir backup
mkdir D:\Data\2025\Logs
RMDIR / RDディレクトリ削除/S, /Qrd /s /q C:\Temp
COPYファイルコピー/Y, -Y, /A, /Bcopy test.txt backup\
copy /y *.txt D:\Logs\
MOVEファイル/フォルダ移動・リネームなしmove a.txt b.txt
move *.log D:\Logs\
DEL / ERASEファイル削除/P, /F, /S, /Q, /Adel /q *.tmp
del /s /q C:\Temp*.log
REN / RENAMEファイル名変更なしren old.txt new.txt
TYPEテキストファイル内容表示なしtype readme.txt
CLS画面クリアなしcls
ECHOメッセージ表示ON / OFFecho Hello World
echo off

2. ネットワーク関連

コマンド概要よく使うオプション使用例
PINGネットワーク疎通確認-t, -a, -n, -l, -4, -6ping google.com
ping 8.8.8.8 -n 10
IPCONFIGIP設定表示・更新/all, /release, /renew, /flushdns, /displaydnsipconfig /all
ipconfig /renew
NETSTAT接続状況確認-a, -n, -o, -r, -bnetstat -ano
netstat -b
TRACERT通信経路追跡-d, -h, -wtracert google.com
tracert -d 8.8.8.8
NSLOOKUPDNS情報確認なしnslookup google.com
nslookup example.com 8.8.8.8
NETネットワーク操作全般なし(サブコマンド別)net use Z: \SERVER\SHARE /user:UserName
net user

3. システム情報・プロセス管理

コマンド概要よく使うオプション使用例
SYSTEMINFOシステム情報表示なしsysteminfo
TASKLIST実行中プロセス一覧/S, /U, /FI, /FOtasklist
tasklist /FI “IMAGENAME eq chrome.exe”
TASKKILLプロセス終了/PID, /IM, /F, /Ttaskkill /IM notepad.exe
taskkill /PID 1234 /F
SHUTDOWNシャットダウン・再起動/s, /r, /l, /h, /p, /t, /f, /mshutdown /s /t 0
shutdown /r /t 60
VERWindowsバージョン確認なしver
TIME / DATE時間・日付表示・設定なしtime 15:30
date 2025-10-22
SET環境変数表示・設定/A, /Pset PATH=C:\Tools;%PATH%
set /p name=名前入力:
PATH実行ファイル検索パス確認・変更なしpath
path C:\Tools;%PATH%

4. ディスク操作・トラブルシューティング

コマンド概要よく使うオプション使用例
CHKDSKディスクチェック/F, /R, /X, /I, /C, /Lchkdsk C:
chkdsk E: /f /r
SFCシステムファイルチェック/SCANNOW, /VERIFYONLY, /SCANFILE, /VERIFYFILEsfc /scannow
sfc /scanfile=C:\Windows\System32\kernel32.dll
DISMWindowsイメージ修復/Online /Cleanup-Image /RestoreHealthDISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
FORMATディスクフォーマット/FS, /Q, /V, /Yformat D: /FS:NTFS /Q /V:Data
DISKPARTディスク管理サブコマンド別diskpart → list disk → select disk 1 → create partition primary size=10240

5. 便利・その他

コマンド概要使用例
PAUSE一時停止pause
TITLEウィンドウタイトル変更title 作業用コマンドプロンプト
COLOR文字色・背景色変更color 0A
color 1F

6. バッチファイル専用・補助

条件分岐・ループ

コマンド概要使用例
IF条件分岐IF EXIST file.txt (echo ある) ELSE (echo ない)
IF %ERRORLEVEL% EQU 0 echo 成功
GOTOラベルジャンプgoto :LABEL
:LABEL echo ジャンプ
FOR繰り返し処理FOR %%F IN (*.txt) DO echo %%F
FOR /L %%I IN (1,1,5) DO echo %%I

変数関連

コマンド概要使用例
SET変数定義・表示set MYVAR=123
echo %MYVAR%
SETLOCAL / ENDLOCALスコープ限定setlocal
set TEMPVAR=abc
endlocal
SHIFT引数ずらしecho %1
shift
echo %1

入力・出力系

コマンド概要使用例
CHOICEユーザー選択choice /C YN /M “続行しますか?”
SET /P変数にユーザー入力set /p name=”名前を入力:”
ECHO出力echo Hello World
PAUSE一時停止pause
TYPEファイル内容表示type readme.txt
> / >>リダイレクトecho Hello > output.txt
echo World >> output.txt
COPY / XCOPY / ROBOCOPYファイルコピー・バックアップxcopy C:\Data D:\Backup /E /I /Y
robocopy C:\Data D:\Backup /MIR

エラー処理・終了コード

コマンド概要使用例
ERRORLEVEL前回コマンド終了コードIF %ERRORLEVEL% NEQ 0 echo エラー発生
EXIT / EXIT /BCMD / バッチ終了exit
exit /B 1

基本操作

DIR:ディレクトリ一覧表示

構文:

DIR [ドライブ:][パス][ファイル名] [...] [/P] [/W] [/A[[:]属性]] [/O[[:]並び順]] [/T[[:]時刻種類]] [/S] [/B] [/L] [/N] [/X] [/C] [/4]

概要:
指定したディレクトリ内のファイルとサブディレクトリ一覧を表示します。
また、指定がない場合は現在のディレクトリが対象になります。

よく使うオプション:

オプション内容
/P一画面ごとに停止して表示(ページ分割)
/W横に広く一覧表示(ワイド表示)
/A属性を指定して表示(例:/A:H は隠しファイル)
/O並び順を指定(例:/O:N 名前順、/O:-D 日付の降順)
/Sサブディレクトリ内も再帰的に表示
/Bファイル名のみ(最小限表示)
/L小文字で表示
/N新形式の長い名前を左に表示(既定)
/X8.3形式の短いファイル名も表示
/Cファイルサイズにカンマを表示(/Cで有効、/-Cで無効)

使用例:

dir /w         :: 横に一覧表示
dir /a         :: すべてのファイル(隠し含む)を表示
dir /s /b *.txt :: カレント配下のすべてのTXTファイルをリスト
dir C:\Windows\System32 /o:-d :: 更新日時の新しい順で表示

CD / CHDIR:ディレクトリ移動

構文:

CD [/D] [ドライブ:][パス]
CHDIR [/D] [ドライブ:][パス]

概要:
現在の作業ディレクトリ(カレントディレクトリ)を変更します。
また、/D オプションを付けるとドライブも同時に変更できます。

よく使うオプション:

オプション説明
/Dドライブとディレクトリを同時に変更

使用例:

cd C:\Users
cd ..           :: 一つ上の階層に戻る
cd /d D:\Work   :: DドライブのWorkフォルダに移動

MKDIR / MD:ディレクトリ作成

構文:

MKDIR [ドライブ:][パス]
MD [ドライブ:][パス]

概要:
新しいディレクトリを作成します。
加えて、中間フォルダが存在しない場合でも自動的に作成されます。

使用例:

mkdir backup
mkdir D:\Data\2025\Logs

RMDIR / RD:ディレクトリ削除

構文:

RMDIR [/S] [/Q] [ドライブ:][パス]
RD [/S] [/Q] [ドライブ:][パス]

概要:
指定したディレクトリを削除します。
また、空でないディレクトリを削除する場合は /S が必要です。

よく使うオプション:

オプション説明
/S中のファイル・サブディレクトリもすべて削除
/Q確認なし(quietモード)

使用例:

rd /s /q C:\Temp

⚠️ 注意: /S /Q は非常に危険。誤って重要なフォルダを削除しないよう注意。


COPY:ファイルのコピー

構文:

COPY [オプション] <元> [<宛先>]

概要:
ファイルを別の場所にコピーします。、また、複数ファイルにも対応しています。

よく使うオプション:

オプション説明
/Y上書き確認を省略
/-Y上書き時に確認する
/Aテキストファイルとしてコピー
/Bバイナリファイルとしてコピー

使用例:

copy test.txt backup\
copy /y *.txt D:\Logs\

MOVE:ファイル/フォルダの移動・リネーム

構文:

MOVE [オプション] <元> <宛先>

概要:
指定したファイルまたはフォルダを移動します。また、名前を変更することも可能です。

使用例:

move a.txt b.txt
move *.log D:\Logs\

DEL / ERASE:ファイル削除

構文:

DEL [/P] [/F] [/S] [/Q] [/A[[:]属性]] <ファイル>

概要:
ファイルを削除します。しかし、ディレクトリは削除できません。

よく使うオプション:

オプション説明
/P各ファイル削除前に確認
/F読み取り専用ファイルも削除
/Sサブディレクトリも含めて削除
/Q確認なしで削除(quiet)

使用例:

del /q *.tmp
del /s /q C:\Temp\*.log

⚠️ 注意: /S /Q を組み合わせると取り返しがつかない削除にります!


REN / RENAME:ファイル名変更

構文:

REN [ドライブ:][パス]旧名 新名

概要:
指定したファイルの名前を変更します。

使用例:

ren old.txt new.txt

TYPE:テキストファイル内容を表示

構文:

TYPE [ドライブ:][パス]ファイル名

概要:
ファイルの内容を画面に表示します(主にテキスト)。

使用例:

type readme.txt

CLS:画面クリア

構文:

CLS

概要:
コマンドプロンプト画面をクリアします。


ECHO:メッセージ表示

構文:

ECHO [メッセージ]
ECHO [ON|OFF]

概要:
メッセージを出力したり、バッチでのコマンド出力制御を行います。

使用例:

echo Hello World
echo off

ネットワーク関連

PING:ネットワーク疎通確認

構文:

PING [-t] [-a] [-n 回数] [-l サイズ] [-4] [-6] 対象ホスト名またはIP

概要:
指定したホスト(IPアドレスやドメイン)にICMPパケットを送信し、応答時間を計測します。
よって、ネットワーク接続が正常かを確認するために最もよく使われるコマンドです。

よく使うオプション:

オプション内容
-t停止するまで連続で送信
-n <回数>指定した回数だけ送信
-l <サイズ>パケットサイズを指定(バイト単位)
-4IPv4を強制使用
-6IPv6を強制使用

使用例:

ping google.com
ping 8.8.8.8 -n 10
ping -t 192.168.1.1

IPCONFIG:IP設定の表示・更新

構文:

IPCONFIG [/all] [/release] [/renew] [/flushdns] [/displaydns]

概要:
現在のネットワークアダプタの設定情報(IPアドレス、DNS、デフォルトゲートウェイなど)を表示・管理します。

よく使うオプション:

オプション内容
/allすべての詳細情報を表示
/release現在のIPアドレスを解放(DHCP)
/renewDHCPサーバーから新しいIPを再取得
/flushdnsDNSキャッシュをクリア
/displaydnsDNSキャッシュの内容を表示

使用例:

ipconfig /all
ipconfig /release
ipconfig /renew
ipconfig /flushdns

NETSTAT:ネットワーク接続状況の確認

構文:

NETSTAT [-a] [-n] [-o] [-r] [-b]

概要:
現在のTCP/UDP接続状況やポート使用状況を一覧表示します。
また、通信トラブルやポート競合の確認に使われます。

よく使うオプション:

オプション内容
-aすべての接続とリスニングポートを表示
-nアドレスとポートを数値で表示(名前解決なし)
-o各接続に対応するプロセスID (PID) を表示
-rルーティングテーブルを表示
-b使用中の実行ファイル(プログラム)も表示(管理者権限が必要)

使用例:

netstat -ano
netstat -b
netstat -r

TRACERT:通信経路の追跡

構文:

TRACERT [-d] [-h 最大ホップ数] [-w タイムアウト(ms)] 対象ホスト

概要:
指定したホストまでの経路上で、どのルーターを経由して通信しているかを調べます。
よって、ネットワーク遅延や経路問題の解析に使用します。

よく使うオプション:

オプション内容
-dIPアドレスを名前解決せずに表示(高速)
-h <数>最大ホップ数を指定(既定は30)
-w <時間>応答待ち時間を指定(ミリ秒)

使用例:

tracert google.com
tracert -d 8.8.8.8

NSLOOKUP:DNS情報の確認

構文:

NSLOOKUP [ホスト名] [DNSサーバ]

概要:
DNSサーバーに問い合わせて、ドメイン名とIPアドレスの対応を調べます。
よって、DNS設定の確認やトラブルシューティングに有効です。

使用例:

nslookup google.com
nslookup example.com 8.8.8.8

NET:ネットワーク関連操作全般

構文:

NET [COMMAND]

概要:
ユーザー、共有、接続、サービスなど、Windowsのネットワーク関連操作を行う多機能コマンドです。

代表的なサブコマンド:

サブコマンド内容
net useネットワークドライブの接続/切断
net shareフォルダ共有を設定/表示
net userローカルユーザーの管理
net startサービスの開始
net stopサービスの停止

使用例:

net use Z: \\SERVER\SHARE /user:UserName
net user
net start

システム情報・プロセス管理コマンド

SYSTEMINFO:システム情報の表示

構文:

SYSTEMINFO

概要:
OSバージョン、ビルド番号、インストール日、メモリ容量、ネットワーク構成など、
PCの詳細なシステム情報を一覧表示します。

使用例:

systeminfo

TASKLIST:実行中のプロセス一覧

構文:

TASKLIST [/S <コンピュータ>] [/U <ユーザー>] [/FI <フィルター>] [/FO <形式>]

概要:
現在実行中のプロセスを一覧表示します。
また、プロセス名やPID(プロセスID)、メモリ使用量も確認可能です。

よく使うオプション:

オプション内容
/FI条件を指定してフィルタリング(例:IMAGENAME eq notepad.exe
/FO出力形式の指定(TABLE, LIST, CSV
/Sリモートコンピュータのプロセスを表示
/Uリモートコンピュータのユーザー指定

使用例:

tasklist
tasklist /FI "IMAGENAME eq chrome.exe"
tasklist /FO CSV > processes.csv

TASKKILL:プロセスの終了

構文:

TASKKILL [/PID <プロセスID>] [/IM <プロセス名>] [/F] [/T]

概要:
指定したプロセスを終了させます。
そして、/F を付けると強制終了、/T を付けると子プロセスも終了します。

使用例:

taskkill /IM notepad.exe
taskkill /PID 1234 /F
taskkill /IM chrome.exe /F /T

SHUTDOWN:PCのシャットダウン・再起動

構文:

SHUTDOWN [/s | /r | /l | /h | /p] [/t 秒] [/f] [/m \\コンピュータ名]

概要:
PCをシャットダウン、再起動、ログオフ、休止状態にできます。

主なオプション:

オプション内容
/sシャットダウン
/r再起動
/lログオフ
/h休止状態
/f実行中のアプリを強制終了
/t 秒指定秒数後に実行(デフォルト60秒)
/m \\コンピュータ名リモートPCに対して操作

使用例:

shutdown /s /t 0
shutdown /r /t 60
shutdown /f /s /t 0
shutdown /m \\PC01 /r /t 30

VER:Windowsバージョンの確認

構文:

VER

概要:
Windowsのバージョンを表示します。

使用例:

ver

TIME / DATE:日時の表示・設定

構文:

TIME [hh:mm[:ss[.cc]]]
DATE [yyyy-mm-dd]

概要:
現在の時刻・日付を確認・変更できます。

使用例:

time
date
time 15:30
date 2025-10-22

SET:環境変数の表示・設定

構文:

SET [変数=[値]]

概要:
環境変数を表示・設定・削除できます。
よって、システムやバッチファイルでの制御に便利です。

使用例:

set
set PATH=C:\Tools;%PATH%
set MYVAR=123
echo %MYVAR%

PATH:実行ファイル検索パスの確認・変更

構文:

PATH [パス]

概要:
コマンド実行時に検索されるディレクトリの一覧を表示・変更します。

使用例:

path           :: 現在のPATHを表示
path C:\Tools;%PATH%  :: 新しいフォルダを追加

ディスク操作・トラブルシューティング系

CHKDSK:ディスクチェック

構文:

CHKDSK [ドライブ:] [/F] [/R] [/X] [/I] [/C] [/L[:サイズ]]

概要:
指定したドライブのファイルシステムやディスクのエラーをチェック・修復します。
よって、システムの不具合やディスク障害のトラブルシューティングに使用します。

よく使うオプション:

オプション内容
/Fエラーを自動的に修復
/R不良セクタを確認して回復可能な情報を修復
/Xドライブを強制的にアンマウント
/INTFSインデックスのチェックを簡略化(高速化)
/Cサイクル内のフォルダチェックをスキップ
/L[:サイズ]ログファイルサイズを指定

使用例:

chkdsk C:
chkdsk D: /f
chkdsk E: /f /r

SFC:システムファイルチェッカー

構文:

SFC [/SCANNOW] [/VERIFYONLY] [/SCANFILE=<ファイル>] [/VERIFYFILE=<ファイル>]

概要:
Windowsのシステムファイルをチェックし、破損や改ざんされたファイルを自動で修復します。

よく使うオプション:

オプション内容
/SCANNOWすべての保護されたシステムファイルをスキャンして修復
/VERIFYONLYスキャンのみ実施、修復はしない
/SCANFILE=<ファイル>指定したファイルのみスキャン
/VERIFYFILE=<ファイル>指定したファイルのみ検証

使用例:

sfc /scannow
sfc /verifyonly
sfc /scanfile=C:\Windows\System32\kernel32.dll

DISM:Windowsイメージの修復

構文:

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth

概要:
Windowsのコンポーネントストア(WinSxS)の破損を修復したり、更新プログラム関連の問題を確認します。
そして、SFCで修復できない場合に使用されます。

使用例:

DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

FORMAT:ディスクのフォーマット

構文:

FORMAT [ドライブ:] [/FS:ファイルシステム] [/Q] [/V:ボリュームラベル] [/Y]

概要:
指定したドライブを初期化(フォーマット)します。

全データが削除されるため、使用時は注意が必要です!!

よく使うオプション:

オプション内容
/FS:NTFSファイルシステムを指定(FAT32, exFATも可)
/Qクイックフォーマット
/V:ラベルボリューム名を指定
/Y確認プロンプトなしで実行

使用例:

format D: /FS:NTFS /Q /V:Data

DISKPART:ディスク管理

構文:

DISKPART

※起動後にサブコマンドを入力して操作します。

概要:
パーティションの作成、削除、フォーマット、アクティブ化など、
ディスク管理の詳細操作が可能です。

代表的なサブコマンド:

コマンド内容
list disk接続されているディスク一覧を表示
select disk <番号>操作対象のディスクを選択
list partition選択中ディスクのパーティション一覧
create partition primary size=<サイズ>新しいパーティションを作成
delete partitionパーティションを削除
format fs=ntfs quickパーティションをフォーマット

使用例:

diskpart
list disk
select disk 1
list partition
create partition primary size=10240
format fs=ntfs quick

便利・その他

PAUSE:一時停止

構文:

PAUSE

概要:
処理を一時停止して「続行するには何かキーを押してください…」を表示します。
よって、バッチファイルのデバッグや確認用に便利です。

使用例:

pause

TITLE:コマンドプロンプトのタイトル変更

構文:

TITLE [タイトル文字列]

概要:
コマンドプロンプトのウィンドウタイトルを変更します。
よって、複数ウィンドウで作業する際に識別しやすくなります。

使用例:

title 作業用コマンドプロンプト

COLOR:文字色・背景色の変更

構文:

COLOR [背景色][文字色]

概要:
コマンドプロンプトの文字色と背景色を変更します。

色コード:

コード
0
1
2
3水色
4
5
6黄土色
7
8灰色
9明るい青
A明るい緑
B明るい水色
C明るい赤
D明るい紫
E明るい黄
F明るい白

使用例:

color 0A  :: 黒背景・緑文字
color 1F  :: 青背景・白文字

バッチファイル専用・補助

条件分岐・ループ系

IF:条件分岐

ファイルの存在や変数の値で処理を分けることができます。
これらは、バッチ処理では基本中の基本です。

構文例

IF EXIST file.txt (
    echo ファイルがあります
) ELSE (
    echo ファイルはありません
)

IF %ERRORLEVEL% EQU 0 echo 成功
IF %ERRORLEVEL% NEQ 0 echo エラー

オプション一覧

オプション説明
EXIST <ファイル名>指定したファイルやディレクトリが存在する場合に真
%ERRORLEVEL%直前のコマンドの終了コードで条件分岐
EQU等しい場合に真
NEQ等しくない場合に真
LSS小さい場合に真
LEQ以下の場合に真
GTR大きい場合に真
GEQ以上の場合に真

GOTO:ラベルジャンプ

指定したラベルに処理を移動します。
そして、ループや条件分岐の補助として使われます。

構文例

goto :LABEL
:LABEL
echo ラベルにジャンプしました

オプション表

オプション説明
:<LABEL>ジャンプ先のラベルを定義
goto :<LABEL>指定したラベルに処理をジャンプ

FOR:繰り返し処理

ファイル一覧や数値の範囲、ファイルの行単位で繰り返し処理できます。

構文例

FOR %%F IN (*.txt) DO echo %%F      :: カレントのTXTを順に表示
FOR /L %%I IN (1,1,5) DO echo %%I  :: 1~5まで繰り返す
FOR /F "tokens=*" %%A IN (list.txt) DO echo %%A  :: ファイル内の行を順に処理

オプション表

オプション説明
/L数値範囲でループ(開始,増分,終了)
/Fファイルやコマンド出力を1行ずつ処理
“tokens=*”行全体を1つの変数に格納
IN (<セット>)繰り返し対象のセット指定
DO <コマンド>繰り返すコマンド

2. 変数関連

SET:変数の定義・表示

set MYVAR=123
echo %MYVAR%

オプション表

オプション説明
SET新しい変数を定義
SET <変数>変数の値を表示
SET <変数>=<値>変数に値を代入
SET /A計算式を変数に代入(整数のみ)
SET /Pユーザー入力を変数に格納

SETLOCAL / ENDLOCAL:スコープ限定

変数や環境設定を限定的に使用。そして、バッチ終了時に元に戻ります。

setlocal
set TEMPVAR=abc
echo %TEMPVAR%
endlocal

SHIFT:引数のずらし

バッチ引数 %1, %2 … を順に処理したいときに便利です。

@echo off
echo %1
shift
echo %1   :: 次の引数に

引数とは、CMDで○○.bat a b など実行したときの「a」や「b」が引数です。
echo %0でaが出力されます。
ここで、shiftコマンドを使用してみましょう。
そしたら、echo %0ではbが出力されます。
よって、このように引数をずらすことができます。


3. 入力・出力系

CHOICE:ユーザー入力

choice /C YN /M "続行しますか?"
IF ERRORLEVEL 2 echo Noが選択されました
IF ERRORLEVEL 1 echo Yesが選択されました
オプション説明
/C <キー>使用する選択キー(例:YN)
/M <メッセージ>ユーザーに表示するメッセージ
/N選択肢を画面に表示しない
/CS大文字・小文字を区別

SET /P:変数にユーザー入力

set /p name="名前を入力してください: "
echo 入力された名前は %name% です

ECHO:画面出力

echo Hello World
オプション説明
ECHO ONコマンド表示を有効
ECHO OFFコマンド表示を無効
ECHO <メッセージ>メッセージ出力

PAUSE:一時停止

pause

4. ファイル入出力

TYPE:ファイル内容表示

type readme.txt

> / >>:リダイレクト

echo Hello > output.txt      :: 上書き
echo World >> output.txt     :: 追記

DEL / ERASE:削除

del temp.txt
オプション説明
/P削除前に確認
/F読み取り専用ファイルも削除
/Sサブディレクトリも削除
/Q確認なしで削除

COPY / XCOPY / ROBOCOPY:コピー・バックアップ

xcopy C:\Data D:\Backup /E /I /Y
robocopy C:\Data D:\Backup /MIR
コマンドオプション説明
XCOPY/Eサブディレクトリもコピー
/Iコピー先がフォルダの場合は確認なし
/Y上書き確認なし
ROBOCOPY/MIRミラーリング(削除含む)
/E空ディレクトリもコピー
/COPY:DATデータ, 属性, タイムスタンプをコピー

5. エラー処理・終了コード

ERRORLEVEL:直前コマンドの終了コード

IF %ERRORLEVEL% NEQ 0 echo エラー発生

EXIT / EXIT /B:終了

exit          :: CMDを閉じる
exit /B 1     :: バッチを終了(戻り値1)

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