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【完全無料】最強の動画圧縮ソフト「HandBrake」!GPU対応で高画質エンコードも可能!

schedule 2025年10月9日  update 2025年10月9日        

完全無料のオープンソースの「HandBrake」という動画圧縮ソフトについて、紹介したいと思います。使い方の説明等を詳しく説明しているので、是非ご覧ください。

HandBrakeとは

「HandBrake」とはオープンソースのボランティアによって作られた動画変換ソフトです。色々なフォーマットに対応しており、幅広いコーデックに対応しています。また、Windowsの他にMacやLinux等のOSにも対応しています。

↓今時のChatGPTに表を作成してもらいました。

HandBrakeでできることまとめ表

項目内容補足・ポイント
💰 料金完全無料・オープンソース広告・有料機能なし。安心して使える。
💻 対応OSWindows / macOS / Linux主要OSすべて対応。
🎞️ 対応入力形式MP4, MKV, MOV, AVI, TS, M2TS, WebM などほとんどの動画形式を読み込み可能。
📤 対応出力形式MP4 / MKV / WebMYouTubeやSNS投稿にも最適。
⚙️ 対応コーデックH.264 (AVC), H.265 (HEVC), VP8, VP9, AV1 など新世代コーデックに対応。画質・圧縮率が高い。
GPUエンコード✅ 対応(NVENC / Quick Sync / AMD VCE / Apple VideoToolbox)高速エンコード可能。CPU負荷を軽減。
🧠 エンコード設定の細かさ詳細に調整可能(ビットレート・品質・FPSなど)初心者はプリセット、上級者は手動設定も可。
📦 プリセットYouTube / Discord / Android / Apple など多数ワンクリックで最適設定が選べる。
✂️ 簡易編集トリミング・クロップ・リサイズ・回転不要部分カットや縦横比調整ができる。
🎧 音声設定音声ビットレート・チャンネル数・トラック選択音質を落とさず圧縮できる。
📝 字幕機能外部字幕(SRTなど)の追加・埋め込み対応海外動画の翻訳・字幕付き保存に便利。
📂 バッチ処理(キュー機能)複数動画を一括変換長時間動画のまとめ圧縮に便利。
🪶 軽量動作軽くて安定、低スペックPCでも動作バックグラウンド処理にも適している。
🔒 安全性オープンソースで安全性が高い不審な広告・マルウェアなし。
🌐 日本語対応✅ あり一部メニューのみ英語残存だが問題なし。
🧩 プラグイン拡張❌ 非対応シンプル構成で安定重視。
📈 アップデート頻度定期的(年数回)セキュリティ・性能改善も続いている。

このように、無料でありながら有料級の機能を兼ね備えています。

どんな人に向いているか

向いている人向いていない人
✅ 動画を高画質で軽くしたい人❌ カット・結合など編集を同時にしたい人
✅ GPUを活かして高速圧縮したい人❌ エフェクトやテロップ編集もしたい人
✅ 無料で安全に使いたい人❌ プロ用フォーマット(ProResなど)を扱う人
✅ YouTubeやSNS用に最適化したい人❌ スマホだけで完結させたい人

ほとんどの人は、この「HandBrake」で十分でしょう。動画編集をしたいのであれば、AviUtlやYMM4等を使いましょう。

ダウンロード方法

ダウンロードリンクを開くと、このようになると思います。お使いのOSを選択してダウンロードしてください。インストール方法は簡単なので省きます。今時のARM64のCPUにも対応していて、本当に無料とは思えないソフトです。

使い方

ほぼほぼ直感で動かせるので、説明する必要はあまりないと思いますが説明します。

手順①:ソース(動画)を選択します

ソース(動画)を選択します。フォルダを選択すると、まとめてフォルダの中にある動画すべてが選択されます。ファイルは、動画一つだけを選択できます。

「特定のタイトルを指定できます」なんですが、これ数字しか指定できないらしく、1.mp4であれば、1と入れることで、1.mp4だけ選択することができます。用途は不明です。

手順②:設定

HandBrake 設定画面(概要タブ)の項目説明表

項目名説明ポイント・補足
変換元変換する元動画の情報(解像度・フレームレート・音声トラックなど)を表示例:3840×2160 (4K), 60 FPSなどが表示される
タイトル動画ファイル内の「どのチャプター」を変換するかを選択通常は「1」のままでOK(DVDやBlu-ray変換時のみ複数あり)
アングルDVD/Blu-rayの別カメラアングルを選択通常動画では1つのみ(無視してOK)
範囲(チャプター/時間)変換範囲を指定できる動画の一部だけ変換したい時に使う(トリミングのような使い方)
プリセットエンコード設定のテンプレートを選択「Very Fast 2160p60 4K HEVC」など、画質・速度・解像度を一括で設定できる
再読み込みプリセットをリロードするボタン設定を戻したい時に使用
新しいプリセットを保存現在の設定をカスタムプリセットとして保存よく使う設定を登録しておくと便利
コンテナ出力ファイル形式を指定(MP4またはMKVなど)MP4が一般的。Webやスマホ対応が良い
Web用に最適化ファイルのヘッダー位置を先頭にする設定YouTubeなどで早く再生開始できる(ON推奨)
AV開始地点の同期映像と音声のタイミングを合わせる音ズレ防止のためONが推奨
パススルー音声メタデータ元動画の音声情報(言語・トラック名など)を保持特殊な音声形式でなければONでOK
トラック映像・音声のコーデック設定を表示例:H.265 + AACなど。ここで圧縮形式がわかる
フィルターノイズ除去やインターレース解除などの処理「Decomb」=インターレース除去(ONでOK)
サイズ出力動画の解像度を表示クロップやリサイズ設定によって変化する
ソースプレビュー動画のプレビュー画面圧縮後の見た目を確認できる(プレビュー 2/10などでページ切替)
保存先ファイルエンコード後の保存場所とファイル名を指定デフォルトでは「ドキュメント」や「Videos」フォルダになる
キューに追加 / エンコード開始複数ファイルの一括変換 or 変換の実行「キュー追加」でまとめ処理、「エンコード開始」で即処理

ポイント

ポイントとしては、以下の3つです。

動画タブ

ここで、動画の詳しい設定ができます。GPUを使うエンコードでは主にH.265 NVENCとH.265 10bit NVENCの二つがありますが、それぞれの違いは以下のようになっています。

項目H.265 NVENC(8bit)H.265 10bit NVENC
ビット深度8bit10bit
色の階調約1677万色(256階調 × RGB)約10億色(1024階調 × RGB)
主な用途通常の動画圧縮・YouTube投稿など高画質映像・HDR(ハイダイナミックレンジ)対応映像
画質の違い通常のディスプレイで十分綺麗グラデーションが滑らか、暗部や明部の階調が豊か
ファイルサイズ少し小さい傾向同じ品質を保つ場合、やや大きくなる場合がある
再生環境ほぼ全ての機器で再生可一部古い機器では再生不可(互換性に注意)
エンコード速度やや速い若干遅い(情報量が多い)
対応GPUほぼ全てのNVENC対応GPUPascal以降(GTX 10xxシリーズ以降)で対応

基本的に、動画作成しているパソコンなどはGPU強つよなので、GPUを使うこれらのエンコードが最適で、主にこの二つを選択することになると思います。

基本的には、8bitの方は通常用途・互換性重視で、10bitの方は高画質・HDR向け・編集や保存用として最適です。

手順③:保存先ファイル指定

右側にある参照から保存先ファイルを指定できます。

手順④:エンコード

左上にあるこのエンコード開始ボタンでエンコードを開始します。

これで動画の圧縮が完了しました。

エラーが起きた場合

偶にこのようなエラーが発生する場合があります。

その場合はこの履歴ウィンドウからエラーログを見てみましょう。

ドライバーエラーの場合

一番下のログを見てみると、このように書いている場合があります。

この場合だと

[hevc_nvenc @ 0000027418783ac0] Driver does not support the required nvenc API version. Required: 13.0 Found: 12.2
[hevc_nvenc @ 0000027418783ac0] The minimum required Nvidia driver for nvenc is (unknown) or newer
Failure to initialise thread 'FFMPEG encoder (libavcodec)'

このようなエラーが発生していました。このエラーは、GPUのドライバーが古いというエラーでした。

Required: 13.0 Found: 12.2

この部分ですね。もしこのようなエラーが発生したら、

このリンクから最新のドライバーをインストールしてください。これでエラーが解消されるはずです。

他にも….

エラー内容主な原因対処法
Job Failed to Initialise. Check log and input settings (3)GPUドライバが古い / NVENC非対応ドライバNVIDIA公式サイトから最新ドライバをインストール(RTXシリーズなら550.xx以降を推奨)
The source file cannot be opened動画ファイルのパスが日本語や特殊文字を含むファイル名・フォルダ名を英数字に変更(例:video.mp4C:\Videos\
No valid title found動画ファイルが破損している / コピーガード付きDVDなど別の動画でテスト。DVDは暗号化解除ソフトが必要(HandBrake単体では不可)
Failure to initialise thread ‘FFMPEG encoder (libavcodec)’GPUエンコード設定が環境に非対応「H.265 NVEnc」などGPUエンコードをやめて「H.264(x264)」に変更
Audio conversion failed音声トラックの形式が特殊「音声」タブでAAC (avcodec)を指定して再変換する
Out of memory / メモリエラー高解像度動画を処理中にメモリ不足一時ファイル用フォルダをSSDに変更、もしくは解像度を下げる
libhb: work result = 3設定エラーまたはGPUドライバ不具合一度HandBrakeを再起動 → GPUドライバを更新して再試行

それでも解決しない場合は、、、

ログをコピーして今時のAI(ChatGPTやGrockやGemini)などに質問してみましょう。大体それで解決します。

最後に

完全無料のオープンソースの「HandBrake」という動画圧縮ソフトについて、紹介しました。皆さんのお役に立てれば幸いです。次は、オープンソースの画像編集ソフトについて紹介しようと思います。

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